動画講座「石の形 ― 2目の頭」から、導入とテーマ1を文章にしました。
私の石の形講座が目指しているのは、部分の小さな形を見ただけで、いい手がわかるようになることです。
急所を見抜く目があれば、先を細かく読まなくても、見た目だけでいい手が打てます。
囲碁が楽になって、勝てるようになる。それが「石の形」の力なのです。
今回のテーマは「2目の頭」です。
2目の頭とは
上辺を見てください。白2目が並んで、黒2目とくっついています。
このとき、白2目の先のAの点を「2目の頭」と言います。
「2目の頭、見ずハネよ」という格言が、大昔からあります。 (見ないでハネろ、という意味です)
2目の頭を見たら、何も考えずにハネればだいたい良い。それぐらい大事な場所なのです。
気をつけてほしいのは上下の向きです。碁盤は、端の方が「下」、中央に近い方が「上」になります。
上辺の白なら、×は端の側なので下です。頭ではありません。中央に近いAが頭になります。
右下の形は、2目の頭ではありません。石と石の間に隙間が空いていて、くっついていないからです。間違えやすいので注意してください。
左下は白が4目ありますが、Bは2目の頭になります。そのうちの白2目に、黒がくっついて囲んでいるからです。
テーマ1 三々定石の途中
見たことのある形だと思います。三々定石の途中です。
黒番です。次の一手を考えてみてください。
ヒラくと
壁ができたので、黒1とヒラいて地を作りたくなるところです。ですが、白2とハネられると黒は苦しくなります。
2目の頭をハネられるのは、それほど痛いのです。
ツグと
黒3とツイでキリを守る手(カタツギ)も良くありません。白2と黒3の交換で、白は先手でいい場所に打ち、黒は働きの小さい手を打たされています。カケツギで守っても同じです。
低い位置にいた白が外へ出て、黒は1手守らされたうえに形を凹まされました。
ハネ返すと
黒3とハネ返すと、白4と切られます。黒は二つに分かれて弱くなってしまいます。
切る手以外でも、ハネられた形では抵抗ができません。2目の頭は、ハネられた瞬間に「あと2回で取られる石」になってしまうのです。
オサえると
級位者に限らず、私の道場の有段者でもよく打つ間違いがあります。
黒1とオサえる手です。
譲りたくない気持ちはわかります。ですが、これは大損するのです。
白2のキリが2目の頭になっていて、非常に厳しい手です。特に2線をオサえたとき、2目の頭を切られると、だいたいもう助かりません。
正解
正解は黒1のノビです。白にハネられる前に、自分の2目の頭を守るのです。
3本になれば、かなり強くなります。
3本になれば強い
白2ともう1回押されたら、またノビてもかまいません。何度押されても、先にノビておくのがいい形です。
ここで黒3と手を抜いても、2本の時とは違います。白4とハネ、黒5とハネ返したあと、白6と切られても、黒7とアタリにして、白8と逃げても、黒9とツイで、シチョウで白を取れるのです。
2本より3本の方が強い。
だから「3本まではノビよう」と、私は生徒に教えています。
続きは動画講座で
「2目の頭」の講座は全13テーマ・約43分です。
テーマ2からは、2本と2本、3本と3本と進みます。最後は、なだれ定石や中盤のしのぎまで出てきます。