前回の記事でお伝えした、アジア太平洋地域予選を全体1位で突破したmori選手。3月27日から29日にかけて中国・広州で開催されたTFT世界大会「Tactician’s Crown」に出場し、世界4位に入賞した。

世界大会の規模

賞金総額470,000ドル(約7,000万円)。世界4地域(南北アメリカ、ヨーロッパ・中東、アジア太平洋、中国)から選ばれた40名のトップ選手が世界一を争う、TFT最大の大会だ。

大会は3日間にわたり、段階的に選手が絞られていく。

  • Day 1: 40名が6試合。下位8名が脱落し32名に
  • Day 2: 32名から8名まで段階的に絞り込み
  • Day 3: 最後の8名による決勝戦

Day 1 — 苦しい序盤からの巻き返し

mori選手のDay 1は、6位・6位と苦しい出だしだった。Game 4では最下位の8位に沈み、一時は脱落が見える位置まで後退。しかしGame 5・6で連続2位と巻き返し、総合20位でDay 2に進出した。

地域予選でも中盤以降に爆発的なスパートを見せるタイプ。後半に強い選手であることをここでも証明した。

Day 2 — 決勝8名に残る

32名から8名への厳しいサバイバルを勝ち抜き、最終日の決勝ラウンドに進出。

Day 3 — 歓喜と悔しさ

決勝では見事な1位を獲得する場面もあり、会場を沸かせた。低確率でしか手に入らない強力な駒を引き当てた瞬間、思わず頭を抱えて驚く姿がSNSで話題になった。

しかし最終試合で痛恨のミスが出る。最強クラスの駒を完成させた瞬間「勝った」と確信し、細かな配置の調整を怠ってしまった。

結果は世界4位。「人生で味わったことのない感覚だった」と悔しさをにじませた。

賞金と順位

順位賞金
1位$150,000(約2,250万円)
2位$50,000(約750万円)
3位$25,000(約375万円)
4位(mori)$20,000(約300万円)

アジア予選レベルから世界4位へ

わずか2シーズン前まで「アジア予選レベル」だった選手が、地域予選を全体1位で突破し、世界大会で4位に入賞する。プロリーグ初参加のシーズンでこの結果は、競技TFTの歴史でも異例の快挙と言えるだろう。

mori選手の練習法はシンプルだ。負けた試合は全て録画を見返す。何が悪かったのか、一つずつ検証する。派手さはないが、地道な積み重ねが世界レベルの結果を生んだ。

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