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NHK杯の話

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書き起こしのAI要約

  • 🌟 最近のNHK杯では20代の若手棋士が活躍しています。
  • 😷 コロナの影響でNHK杯の対局環境が変化しました。
  • 📺 対局時にはアクリルボードを使用して直接の接触を避けました。
  • ⚖️ 出場枠は前年度の成績や賞金ランキングに基づいて決まります。
  • 🎭 対局前に体温測定やマスク着用が行われました。
  • 🤔 棋士は対局中に鼻のマスクがずれることに気を付けなければなりませんでした。

書き起こし

はい、皆さんこんにちは。囲碁棋士の三村智保です。今回はNHK杯の話をしようと思うんですけど、ちょうど先週決勝戦が終わって、これがすごい名局で、最後劇的な半目勝負を制して、関航太郎さんが優勝されたわけですけども、第70回目が終わったということで、私昔々優勝した時があの50回目だったんで、20年ちょうどたったわけですね。私が33とかだったんですけど、その翌年が小林光一先生が優勝されて51回目を、それが多分50歳超えてたんで当時は30代40代50代でも優勝するのが普通だったんですが、最近は20代ばっかり若い多くてそういう傾向があるんですね。

で、ちょっとそのコロナでね、この数年がちょっとやり方が特殊な事情状況だったと思うんでその辺もちょっと喋ってみたいんですけど、私は2022年に出てその前はその前の年は出れなくて2020年は出たんですよ。これ前年度の成績で賞金ランキングで7大棋戦の賞金ランキングだと思うんですけど、だいたい日本棋院から何名、関西棋院から何名で女流棋士が何名、っていう風にこう枠が決まってるんですね。

で前年度の優勝と準優勝ぐらいは当然シードになるしまあ賞金ランキングでも当然入るわけですけどもで私はちょうどそのギリギリのところにいる人なんで出れたり出られなかったりするっていう、2年に1回出るぐらいのペースですね最近は。でちょうど2020年に緊急事態宣言が出そうだみたいな、いつ出るか、みたいな噂があった頃に私がこう組み合わせの1回戦の相手が上野愛咲美さんだと決まっていて、結構プレッシャーを感じていて、厳しいって正直思ったんですけど(笑)打つか打たたないか当日になるまでわかんない。ような珍しいことなんですけどそういう感じで打って、その時はNHKのスタジオに着くとまず入り口のところで体温を自動的に測るような機械が入ってたりとかマスクを多分して打ったんでしょうねその時はね。
それを負けてしまって、それが私ちょっと死活の良い手を見つけて取っちゃって形勢が良くなったんですけども、後半ヨセでガタガタになったような、ちょっと悲しい内容だったんですけど、その翌日に緊急事態宣言が出て、「何だよ1日ずれてくれたら」とかちょっと思ったりもしたんですけど、その後にしばらく対局収録というか、その対応が行えなかった何ヶ月かストップしてたんで、次に再開された後は対局碁盤の上にアクリルボードを置いて直接息がかからないようにして打つような形に変わってました。

私は負けてしまったわけですけど、その後は解説とかでも何回か出させていただいてたんで行くと碁盤の上にアクリルボード。これ見てる方どれくらいは見えるかわかんないんですけど、すごく変な感じです。碁盤の上にこうボードがあって、ちょっと石が置けるぐらいにはスペースがこう、くり抜かれてるんですけど、あんまり前傾したりすると頭当たっちゃうんじゃないかとか、すごく気を使いながら打ってたりしてたと思うんですけど、それが普通になって、これは去年のかな今年から途中で私が2020年は出て2回戦も勝ってまあ結構上出来だったと思うんですけど2回目を打つ時には取れてましたね。アクリルボードなしになってて、結構これがいろいろ工夫して状況に合わせて変えて制作スタッフの皆さんも苦労苦心されてたんだなと思うんですけどボードがあると思えばなくなって。

そうですね私がまあそのちょっと話戻しますけど2020年はそれで負けて2021年は私出られなくてで22年に去年は出たんですけどマスクをねして打つわけです。当然ですけどマスクをして打つ。これももう今年からもしかしたら来期からなくなったらいいなってちょっと思ってるんですけど最近はあの僕らの一般の対局ではマスクを外すことがやっと許可された、自由になったということで、なのでNHKでマスクをしてますよね。これが鼻が出たらいけないんですね。こうだんだんずれてきちゃうんですよ。私の場合顔が大きいせいかもしれないんですけど。これが面白かったのは、ずれてきても気がつかないですよ。一手30秒って本当に吊り橋を全力で笑ってるぐらい必死に集中してますから、でも鼻が出ちゃうと視聴者の方から苦情が来るらしいんですね。でNHKさんの方では困るのでこれは気をつけてくださいってことは対局前に言われていたんですけども。

私はこう打ってる間に多分こうずれてきちゃったんですね。気がついた方いるでしょうか。それで自分には気がつかないんですけどカンペでこう打ってる相手の後ろの背中の方から、カンペが出てホワイトボードで鼻出てます。とか言って出されることが2、3回あってで対局没頭してたらでも気がつかないまであるんですけど、私はのNHKの囲碁フォーカスの講師を5年ぐらい前にやらせていただいてたんで3ヶ月ぐらい忘れちゃったんですけど3ヶ月だったかな。だからこのカンペが出ると読んじゃうっていうのは、もう反応する癖がついてたんで普通の人よりは、それを見ちゃうんで碁盤見てる時に行ってついやっぱりこれ見て。
でちゃんと鼻の方は直せたと思うんですけど本当に碁がそれのせいで潰れたりしなくて本当に良かったなと思います。
他にはですね、何かあったかな。これで何分ありました時間がわかんないや。えっと、7分半ですねこれで。えーそうか。

解説をする時にですね、これもやはり直接喋ってはいけない直筆。息がかかったらいけないっていうことで、私と星合志保さん、司会のねさんの間にはアクリルのボードが建ててあるんです。これもコロナの時期にはもうこれが普通になって結構アクリルボードって皆さんあんまり見えないように視聴者側から見れないようになってると思うんですけど、厚みが結構あって、声がね、くぐもって聞こえるんですね。ちょっと聞き取りにくいとか、あとはその碁盤。

解説の大盤があってで星合さんがいて私がこう両サイドに立ってて間にアクリルボードがあるんで、星合さんからは石が置けないみたいな状況になることもあって、碁盤の端にいる場合もあったりちょっと離れた場所で喋ってるパターンもあって、いくつかあるんですけどどっちにしても解説者が石を置かなければいけない。全部の石を今までは聞き手が置いてくれることが多かったんですけども、解説者が自分でおかなきゃいけないことになったんですよ。

それで結構ミスるんですよ、私なんか。説明した後の石を全部取る取らなきゃいけないんですけど、元に戻すことはできるんですよ。うっかりこう1個か2個取り忘れがあったり、この手まだ置いちゃいけなかったみたいなことのミスに、すごい気をつけなきゃいけなくて。
私は本当にそういうのをミスりやすい人ですけども。これを気をつけてるせいで解説が結構難しくなったし地を数えることが全くできなくなりましたね。

地合いの計算は元々苦手ですけども、その石を置くことがつまり碁盤を見て地を数えるんですけども対局が局面が進んだらそれに合わせて自分が置かなきゃいけない。今までは進める局面を進めることはやってもらえてたんですけども、地を数えるのはもう30秒、誰が打たれたらもうリセットされちゃって全然目算ができない、みたいなただまぁその代わりにAIの評価値が導入されてゲージが見えるんでそれを見て形勢判断をすればいいってことになったんですけど。これに私が慣れてなくて解説の碁盤の方でつい考えちゃう昔のままの癖があってAIが結構傾いて90%ぐらいになってるのに、どっちか良いかわかりませんね、とか言っちゃったりとかですね(笑)。

慣れるまでって人間ってやっぱりなかなかこう時間がかかるもので、NHK杯もいろいろそんなことがありました。それで71期来期はおそらく今週来週ぐらいに組み合わせが発表になるんでしょうけども。

そうですね私、去年、多分賞金ランキングかなり低かったんで陽性になっちゃったんですね。去年の私6月ぐらいに陽性になって2局も痛恨の不戦敗をしてしまいまして打てなかったんですね。まあそんなこともあって、去年の賞金ランキングはまあ全くダメだったなということでちょっと今年は頑張って来年次の次に出られるように頑張らなくてはなという感じですね。

はい、今日はこんなところで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

 

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