男子の碁は元気が良くて見ていて面白い。乱暴すぎる事もあるが、今回は比較的穏やかに進んだ碁を取り上げてみたい。
私の師匠の藤沢秀行先生が昔よく言っていた。
「俺が碁で言うことは、1割か2割間違えていると思う。そのつもりで聞くように。」
秀行先生でさえ、その様に気をつけておられた。私はこの事を決して忘れないよう心がけている。
「自分は良く間違える」という事を自覚して、しかし思ったことを正直に伝える。
最近はAIがあるから、生徒達もある程度強くなってくると自分で調べらる部分も多い。
私が間違った事を言って、それを生徒たちが後で調べて比較検討することも有意義だと思っている。
私自身も生徒達に見解を述べた後に、その内容をひとりでAIに掛けて確認する事を楽しんでいる。それが良い学びになっていると思う。