藤沢里菜女流名人に謝依旻六段が挑戦する女流名人戦三番勝負は、互いに1勝1敗となり3月22日(金)に行われる第3局が大注目となっている。
その決勝局の大盤解説を担当させていただくことになった。10時開始の対局を、15時から市ヶ谷の日本棋院で解説し、その様子はYou Tubeでも中継される。
スリル満点の戦いになることは間違いないので、ぜひ多くの皆様に来て頂いて、一緒に楽しみたいと思う。
長く日本の女流トップを独創してきた謝依旻さんは、2018年12月に藤沢さんに女流本因坊を奪われて2006年以来の無冠となっている。ここで何としても勝っておきたい気持ちだろう。
謝依旻さんは、女流試験でない一般枠を14才で抜けてのプロ入り、男性棋士が参加する棋戦での優勝経験など、ずば抜けた経歴を持っている。
どう考えても、まだまだ伸びしろが残っている。これから一般棋戦や世界戦で活躍するのではないかと思っている。
その証拠に今年、棋聖戦で初めてCリーグに入った。棋風をチェンジしているのも感じる。
一方の藤沢里菜さんは今20才。女流棋戦5つのうち3つを手にして、日本女流棋士の第一人者と言ってよいが、まだまだ満足してはいないだろう。
そして上野愛咲美さんという後輩にも既に脅かされている。
謝さん、藤沢さん、上野さんで高いレベルで競い合って、世界戦を制するようになってほしい。
当日は幽玄の間ネットの中継画面を、65インチのスクリーンに映して解説をすることになっている。お絵かき?にも挑戦するかも知れない。
また、来て頂いたお客様の質問も出来る限り、お答えして行きたいと思っているので、よろしくお願いします。