最年少棋士、仲邑菫初段のプロとしての初対局が2019年4月22日に決まった。
第29期竜星戦の予選で、相手は大森らん初段である。
竜星戦のしくみ
囲碁・将棋チャンネルの28期竜星戦リンクはこちら
竜星戦とは、囲碁・将棋チャンネルで放送されるテレビ囲碁棋戦だ。
12名ずつ8枠に分けて勝ち抜き戦を行い、それぞれ最多勝者と最終勝者の2名を選び、計16名でのトーナメントで優勝者を決める。独特で面白いシステムが特徴だ。
賞金ランキングで50名ほどを選出するNHK杯よりも参加人数が多く、予選を2回か3回勝てばテレビ対局に出られる為、若い棋士にとって、よりチャンスの多い棋戦となっている。(下は27期の本戦ブロック)
テレビでは1手30秒の早碁だが、予選は持時間60分+秒読み60秒で行う。
プロの対局は、予選でも持時間3時間が基本となっており、子供大会やアマ大会と比べ非常に試合時間が長い。10時開始で18時くらいまで掛かる。
まだ子供で早打ちの菫初段には、本棋戦は比較的持時間が短めで打ちやすいだろう。
この竜星戦の予選では、東京本院、関西総本部、中部総本部の3つに分かれて対局し96名の参加枠を争う。
関西総本部所属の仲邑菫初段は抽選の結果、同じ大阪所属でプロ入りした大森初段と1回戦で当った。10才と16才のフレッシュ女流対決である。
この注目の1戦は囲碁・将棋チャンネルと囲碁プレミアムにて、独占生中継される。
「囲碁プレミアム」というのは「㈱囲碁・将棋チャンネル」が提供している囲碁専門のインターネットサービスで、パソコンがネットにつながってさえいれば、契約無しで気に入った番組だけ購入して見ることが出来る。
仲邑菫初段のデビュー戦中継 ←4/22 14:10~17:30(終局まで)
この番組をパソコンやスマホから、500円で見られるとは便利すぎる…
これまでの報道ぶりからして、対局場には取材陣がかなり集まりそうだ。
一番下の予選の碁に、これ程スポットライトが当たるとは、通常まったく無いことだが
対戦相手たちも大変だ。対局後にインタビューされるかも知れない。下手すれば記者会見か?
と関西の棋士達は今後、抽選の度にドキドキするのでは無いだろうか。
普通の対局室ではテレビカメラが入りきれないので、タイトル戦に使う様な特別の対局室で準備が進んでいるらしい。
まだ年端の行かない女の子に、こんなにマスコミの注目が集まり騒がれる事を、心配されている方も多いかも知れない。
ただ、見た目よりずっと、菫初段は度胸が良く大物だ。
相手が強ければ強いほど、大舞台であればあるほど、闘志が湧いて力が出る。
そういう性格なので安心して欲しい。
そして中継は、この2名でお送りします。
視聴者の皆様と一緒に、棋士デビューの2人の戦いぶりを見守りたい。
是非見て下さい!