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第43期棋聖戦七番勝負最終局 初日の局面

2019年初頭を飾る棋聖戦七番勝負が最終局にもつれ込んでいる。

井山裕太棋聖3-1から山下敬吾九段が2局を返して追いついた。

 

特に第6局は大逆転といえる内容で、昨年の名人戦に続いて井山棋聖ピンチ?の気配を感じさせる。

その第7局はニギリ直しで山下九段が黒を当て、比較的少手数で1日目を終えた。

白の井山棋聖が、黒の勢力圏で目一杯踏み込んでポイントを取ろうとしている。

右上を手抜きし、右辺も守らず、右下も捨てるのか助けるのか保留している状態で、下辺へ仕掛けた。

白が先手で良い利かしを得て下辺を安定させて右辺へ手を戻せば、黒地が少なくなって白成功だろう。

山下さんとしては、下辺で最強の反発をするために、地は損になる封じ手前のノゾキを打った。結構打ち難い手で、白が受ければ相当な狙いがある事は間違いない。

 

本局も大石が活きるか死ぬの勝負になるのだろう。

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