【みむいご通信56号】2026-06-13発行

こんにちは三村智保です。

朝にランニングをするようになって10か月めです。 少し体力がついた気がしますが困ったことがあります。 なぜかお酒が強くなって来たのです。 どんどん飲めてしまう。二日酔いにならない。 酒量が増えてしまい妻に睨まれています。 私はどうするべきでしょうか・・

今週もよろしくお願いします。


▼今週の問題

今週の問題

黒先 白の眼を取ってください。

【難易度】

  • 右上:☆
  • 左上:☆☆
  • 右下:☆☆☆
  • 左下:☆☆☆☆

ヒント:捨て石でカケメにします。

👉 答えはページの最後に💡


▼棋戦ニュース

第51期棋聖戦(読売新聞社)

日本の囲碁界では棋聖戦が序列最上位で、棋聖=第1位の棋士ということになります。

対局の時も棋聖は常に上座にすわり、イベントなどの時でも棋聖が最初に紹介されて次が名人、となります。その天上人になった芝野虎丸棋聖は今26才です。

棋聖戦は独自のシステムで棋士のヒエラルキーを設定しています。 S,A,B,Cの4段階のリーグのうち今回は上位の2リーグを紹介します。

Sリーグ

トップ6名のSリーグ、7月から理事長になる高尾紳路九段が最年長で在籍中です。 本木克弥九段は21才で本因坊戦の挑戦者になりましたが、その後はあまり振るわず、30才で再浮上してきました。いま注目の棋士です。

Aリーグ

その下のAリーグです。ここでは平成のトップ棋士と令和の若手が戦っています。

海外では40代の棋士が上位争いをする例はありません。20代の棋士が勝つのが当たり前で、30代に入れば苦しくなってくる。 日本は棋戦日程にゆとりがあるのでベテランが生き残れている。ということと、若手がだらしないということ。両方が言えるのでしょう。

育成者としては、Sに入れる20才が続出するようにしたい。そのほうが未来は明るいでしょう。

この下にあるBリーグ(2リーグ制)とCリーグ(特殊スイス方式)も非常に面白いのですが、量が多すぎるので今回はここまでにしておきます。

第31回LG杯朝鮮日報棋王戦

日本勢は2回戦で敗退(日本棋院公式)

第31回LG杯朝鮮日報棋王戦が、6月9日(火)10日(水)、韓国・全北特別自治道全州市「王の至密韓屋ホテル」で行われました。

日本からは芝野虎丸九段、一力遼九段、井山裕太九段、福岡航太朗七段の4名が出場。 全員2回戦で敗退・・・日本の棋士に厳しい流れが続いています。

【1回戦】

  • △井山裕太九段 中押し 朴永訓九段(韓国)
  • △福岡航太朗七段 中押し 睦鎭碩九段

朴永訓九段は井山さんと同世代、韓国ではベテランです。 睦鎭碩九段はイ・チャンホ世代でシニアと言っていい。福岡さん勝ってくれて安心しました。

【2回戦】

  • 申旻埈九段(韓国) 中押し △芝野虎丸九段
  • 王星昊九段(中国) 中押し △一力遼九段
  • 卞相壹九段(韓国) 中押し △井山裕太九段
  • 楊楷文九段(中国) 中押し △福岡航太朗七段

左の4名は世界優勝レベルの棋士たちです。内容的に接戦ではない負け方だと思いました。 一力遼さんが世界戦で勝てなくなっているのが気になります。

本日の注目棋戦です!10時からYouTube中継をみましょう!

フマキラー囲碁女流ブレーンズマッチ2026|フマキラー株式会社

2021年に開始された女性トップ棋士のイベントが、4名、6名、8名と徐々に規模を拡大。今年からついに16名の公式棋戦になりました。優勝賞金400万円、1手30秒のNHK杯方式です。 準決勝と決勝が今日、広島市で公開対局として行われます。

12日に抽選された組み合わせは以下のとおり:

  • 藤沢里菜 女流本因坊 ー 牛栄子四段
  • 上野梨紗 扇興杯 ー 向井千瑛六段

牛栄子さんは足早で地にカライ棋風。千葉県育ちで、小学生の頃私の道場に来ていたのでよく知っています。タイトルも取っているのですが、最近はあまり勝っていない印象です。

向井千瑛さんは怪力、石を取りにいくタイプです。ママさん棋士の中で一番、優勝にからんでいます。妻の妹さんであり、私の道場にもよく打ちに来てくれてます。ただ上野梨紗さんが大の苦手で、一度も勝ったことが無いはず・・

どちらもSクラス対Aクラス、棋風が似ている同士の対決。 一緒に観戦しませんか?弱者側を応援しながら展開を楽しむのが私の観戦スタイルです。

フマキラー 囲碁女流ブレーンズマッチ 2026【準決勝 Youtube解説会】


▼その他のニュース

若手棋士育成棋戦「TLEOグループ この道杯」創設のお知らせ

「TLEOグループ この道杯」として3つの新棋戦が創設されました。

  • 登龍戦:入段10年以内・公式棋戦優勝経験なし。2027年1月予定。予選通過32名による本戦トーナメント。優勝賞金150万円。
  • 女流瑞光戦:若手女流棋士対象。2026年8月18日・19日。16名出場、4回戦制。優勝賞金100万円。
  • 飛翔戦:入段5年以内の棋士対象。2026年7月7日・8日。16名出場、4回戦制。優勝賞金50万円。

若手棋士の研鑽の場を増やしてくれる、とても嬉しいニュースですね。 藤澤一就八段が引っ張って来てくれたスポンサーのようです。いつも凄いなと思います。こういう力を私も持てたら良いのですが・・

日本棋士国内ランキング2026年6月(YouTube)

久しぶりにYouTubeの動画を作りました。お客様からよく「ユーチューブのランキング、みています」と言われるので続けている企画です。 日本の囲碁棋士500名の順位が分かります。三村智保は何位だと思いますか(笑)? 再生数が増えると元気が出ますので、ぜひ見てやってください。


▼あたらしい定石

1図

1図

LG杯での王星昊(おう・せいこう)九段(中)と韓国の申眞諝(シン・ジンソ)九段(韓)の碁から。世界最強クラスの対決です。 黒2は私の修行時代に打ったら、師匠に叱られたことでしょう。白5も当時には全く無かった発想です。

2図

2図

白5が「二立三析」と言われる効率の良いヒラキで、それを与える黒2は損だと考えられていました。 黒2のことを「コスミツケ」といいますが、コスミツケ自体も筋の悪い手、下品な手だと見られていた。 ここの見方が大きく変わりました。AIは頻繁にコスミツケを打つのです。

3図

3図

実戦はこのように進みました。白2子が攻められて危なく見えるのですが、全く気にしていませんね。

4図

4図

ハサミに手拔きされたのだから、黒1と攻めてみたらどうか? するとこんな風に、白は捨てて打つらしい。黒は取っても2目不利なのです・・・

5図

5図

それで黒も攻める手を打たずに大場を打って、上辺は放置されたまま進みました。 孤立した石を攻められたときにのサバキやシノギは囲碁で最も難しいことの1つです。 眼を作る、捨てる判断、全てが上手いから守りを省く打ちかたが出来る。 これは私にもむずかしいです。 皆さんには、しっかり守る打ち方をお勧めします。


▼今週の三村九段

次の手合は6/29で、しばらく手空きです。 手合が空いているとコンテンツ作成が進みます。 対戦相手は河野臨九段、名人戦予選Aです。 かなりの強敵なので、勝つためには、というよりも無様な碁を打たないようにしたいと考えてます。


▼「今週の問題」の答え

答え

解けましたか? ぜんぶ同じじゃん!って思ったあなた、かなり優秀です。


📝 編集後記

AIにみむいご通信の下書きをさせてみたら、自分よりも上手く書いていて驚かされました。 囲碁が分からないのに、それっぽくまとめられていて凄いです。 このまま配信してみたい気にもなりましたが、結局は全部自分で書き直しました。 ニュースのリンクなど、事実を集めさせて下書きに記入させられるだけで充分便利です。

質問や要望はニュースレターにとって何よりの栄養です。よろしくお願いします。

📩 メール : info@mimura15.jp または「ニュースレターに返信」 📝 フォーム: Googleフォーム (匿名で送信されます)

▼石の形動画講座はこちら

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。 それではまた来週お会いしましょう。

三村智保