AlphaGoZero 人工知能の囲碁

Zero対Master棋譜感想10

黒:AlphaGoZero

白:AlphaGoMaster      黒中押し勝ち

 

 

黒47手からの作戦が最大の見どころ。一見損になりそうな手だが、咎める手がなく上手くいく、という感じだ。

具体的に30手先くらい先までを読んで選んでいると思った。30手先を想定する為には、途中での分岐を全て確認するなら膨大な量のヨミが必要になる。道中をどれだけ省けるのかも気になる所だ。

 

その人の棋力レベルによって、本手は違ってくる。と言ったのは李昌鎬九段だ。

具体的に長い手順を読めない人は、ギリギリの険しい手順を避けて、悪くなる要素の少ない手を選ぶのが良い。

 

本局の黒119からの踏み込みがいつもながら凄い。成立しているかどうかを確認することが、私には全く出来ない。

人間のトップ棋士がこういう手で良い結果を出すことができても、それは「行ける感じ」で打っていると思う。AIにも「感じ」はあるのだろうか、もう少し確認が出来て打っている様に思える。

-AlphaGoZero, 人工知能の囲碁