神ツール「katago colab」で囲碁AIを無料で高速化！

【概要】

グーグルの「Google colab」というサービスとマイルドインベスターさんの「katago-colab」を使います。
「google colab」とはGoogleが提供する「高性能コンピュータ環境」です。
クラウド上のスーパーマシンに自分のPCをつないで使います。
MACでも利用できますが、今回はWindowsPCで説明します。

【手順】

まずGoogleアカウントを用意してください。作成手順はここでは割愛します。
katagoをつなぐためのソフトを入手するためにgithubのこちらのページを開きます。
「Assets」にある「colab-katago-gd.windows.zip」をクリックします。
ダウンロード出来たら好きな場所に展開します。
これ以降このファイルの保存場所を「C:\colab-katago\colab-katago-gd.exe」として説明します。
ブラウザでcolab-katago-en.ipynbのページを開きます。
Googleログインがまだの場合、右上のボタンからログインします。
「ファイル」メニューの「ノートブックを新規作成」をクリックします。
新しく開いたページの上部メニュー「ランタイム」を開きます。
「ランタイムのタイプを変更」から「T4GPU」を選んで「保存」を押します。
画面左端の「ファイル」アイコンを押します。
「ドライブのマウント」を押します。
許可を求められたら右下の「Googleドライブに接続」をクリックします。
6で開いたノートブックに戻り「編集」メニューの「すべてのセルを選択」して「ctrlキー+C」でコピーします。
新規作成したノートブックに「ctrlキー+V」で貼り付けます。
ファイル名をクリックして名前変更が出来ます。ここでは「ColabKatago」とします。
接続するためのアプリngrok（エングロック）のページに行き、Googleアカウントでログインします。
入力したら下の方の「Log in with Google」をクリックしてログインします。
ログインできたら「Your Authtoken」からトークンをコピーします。
「ColabKatago」に戻って「SSH configuration」のところにngrokのトークンとパスワードを記入します。
トークン文字列はキーボードの「Ctrl＊V」で貼り付けます。
パスワードは出来るだけ複雑な英数字で自分で決めます。
その下にkatagoの設定欄があります。お好みで選択しましょう。
左にある矢印の実行ボタンを押してkatagoをインストールします。
下の方にスクロールすると進行状況が書き込まれます。
数分掛かることもありますが気長に待ちましょう。
最後に「done!」が表示されたらインストール完了です。
インストールログの途中に「SSH_INFO_GOOGLE_DRIVE_FILE_ID:」があります。その右側の文字列をコピーしてください。この文字列(SSH_ID)がLizzieやSabakiを利用するうえでのIDになります。
※※SSH_IDは同じアカウントなら同一IDとなります※※
ここからはデスクトップアプリの設定となります。
ノート内には「Lizzie」と「Sabaki」の設定方法が英語で書かれています。
この動画では三村が愛用する「Lizzieyzy」で設定します。
LizzieYzyのインストールについては多くのサイトで解説されていますので
割愛させていただきます。
LizzieYzyのエンジン設定を開きます。空欄か不要なエンジンに上書きで
「名前」には「colab-katago」など好きな名前を
「コマンド」に"C:\colab-katago\colab-katago-gd.exe" ID パスワードを入力します。
IDは「SSH_INFO_GOOGLE_DRIVE_FILE_ID:」のことです。
パスワードはSSH欄で決めたパスワードを記入します。
3つそれぞれの間に半角スペースを入れます。
「保存」を押して閉じます。
エンジン「colab-katago」を選択して動けば成功です。初回起動に時間が掛かることもあります。
google colabは時間制限があります。
「90分操作が無い場合」と「利用時間12時間」で初期化されます。
その都度「右向き三角ボタン」を押してkatagoインストールが必要です。
IDやパスワードは変わらないので、ご安心ください。
LizzieYzyのエンジン起動時にエラーが出る場合は
エンジンの設定内容の確認とノートブックのインストールを行うことが重要です。