動画
書き起こしのAI要約
AI殺しの戦法についてのYouTube動画で、囲碁棋士の三村智保がAIとの対局を試みる。 対局の進行や指し手の解説を通じて、AIに対抗するための戦略を紹介する。
- 🎥 YouTube動画「AI殺しをやってみた」の解説
- 💡 AIを倒すための戦法が話題に
- 🤖 AI相手にわざと自分の石を囲ませる打ち方を実践
- ⚫️ 黒の着手により、隅を囲むことに成功
- 🔍 着々と白の眼を奪い、AIを圧倒する展開
- 🏆 三村智保の戦略によりAIを撃破、成功した対局
書き起こし
はい、みなさんこんにちは。囲碁棋士の三村智保です。今日も10分ぐらいちょっとお話を何かネタ探してやってみようと思うんですが、今日は月曜日ですね。
そうですね、手合日なんですよね。僕ら手合で、今日は私は手空きなんですが、妻の三村芳織三段は対局行っています。そうですね、幽玄の間でいろいろ中継してて面白い対局いろいろあるんですけども、これあんまりちょっと多分勝手に出したりまた怒られたりするんで出していいやつもあるんですけども、あの多分まずいやつが多くてそのね間違えたらいけないのでちょっとそこはゆっくり確認して今度機会があったらなんかやってみたいとかは思うんですけど。
依田さん、半年休んで今日から多分棋聖戦Bリーグ打たれていますね。それ大注目すごく気合が入ってるのではないかと思います。
そうですね、他には昨日はnhk杯の決勝がありましたよね。これはちょっと結果は言っていいのかな…
棋譜がね、私はいつもホームページで見るんです。テレビの番組の方は見ない放送は見ないでホームページの方で再生で見る方が早く良いタイプ自分のペースで見れるのでつもりがまだ更新はされてないので一応話を結果の話をしないでおきますが。
そうでちょっと古いネタですけどもAIを互先でボコすっていうかAI殺しの戦法が話題になりましたよね。あれを私もちょっと試してみたのでその棋譜をちょっとまあ見たい方いるかどうかわからないんですけどもちょっとやってみたいと思います。
これはその相手にですね、パソコンはそんなに高性能のものではない。GPUが入ってたりはしなくてでも互先で普通打ったらまず勝てないですので、何ですかねもう同じ碁という感じではないんですけども一応そのやってる方の棋譜をいろいろ見てこんな感じでやるのかっていうので真似をしてみたらだいたい一発でできたので、まず私は黒なんですけどこの肩ツキあたりからですね。
これ多分同じこの辺は真似したっていうかね同じ感じなんですけども、ほんと意味不明な打ち方してるんですけど、囲ませるんですね。
囲ませる。自分の石をわざと囲ませるように打っていきます。これがポイント分かれ道。ちょっとこれ受けられたらやだな、と思ったんですけど多分これ受ける手が最大ではないんです。
こっちのが少し大きいんですね。それでよかったっていう感じで、これで隅をまあこんな風に生きることに成功して。
もちろんこれ形勢は白がいいに決まってるんですけど、この外側の浮いてる黒がひどいので、こういう作戦なんですね。
しばらく普通に打ってきます。相手はもうね騙されることも何も気がついてませんから普通にAIは一番いい手を打ってくるわけですね。
これもまあ定石通りというかとにかく私が気をつけているのはここの左上の黒をうまく囲まれる。囲まれて死ぬっていうことですね。
まず囲まれて死ぬ。隅をまず生きたことはかなりいい感じに進んでいるので。とにかくそうですね囲ませなければいけないんですよ。
白がここからこう左辺からちょっと出してみますよ。ここをこういう風に白石をつながってもらわなきゃいけないんですよ。
これができるかどうかが課題ですね。うん、打ってくれない。ここでだからこの辺打ってくれるといいんですけど打ってくれなかったですね。自分が打っちゃったらダメなんで他をしれっと打っておいてそうですね、まだ右辺を打ってくるんでしばらくお付き合いしてやっと攻めてきてくれました。
こちらに行きます。これもここのここを私がこう逃げちゃいけないのでここをこう繋がったりしてはいけないんで塞がれる。ここ、いいですよって誘ったんですよ。まだ支えてくれませんで。こんな感じで打ってやっと塞いでくれて、問題はこの黒ができれば、五目中手で死ぬっていうのが理想なんですよね。
それであのこれご存知ない方は本当何してるのか意味不明だと思うんですけどこんな感じで打ってやってよかった殺しに来てくれたっていう感じでこれで一応これで五目中手の形なんですね。
五目中手はAIがすごい初期の頃から苦手としてるっていうのを聞いていて、五目中手の攻め合いが何手だとか、生きてるか死んでるかとかそういうところで多分何かが何の理由なのかわからないんですけど間違えやすいらしいですね。
白はここをつながってくれる感じになってでこのぐるっと繋がった状態の白を私はこれからこう囲んでいきます。外側を囲んでいきます。そうすると何かの錯覚を起こすらしいんですね。でバタバタっと進んでいくんですけどこの辺は本当にどうでもいいんですけどそうですねあとはここの白の目を取る。目を取るたってねもう目だらけなんですよこの辺もあるしこの辺だって一つぐらいはできるしもう目なんかいくらでもあるんですけどもAIはね、私の狙いを知りませんから当然ながらだから何してくるんだろうっていうかその必要のない受けは打ちません。
必要ないのでやってればそのうち目がなくなるっていう事なんですね。あれって感じでこの逆にこの下の黒の方を殺しに来たんですよ。でこれをなってそうですね私は着々とこの白のを目を奪っていくんですけどでつながってくれた。でこれでそうですね予想を打ってきたこの辺でなんかこの辺打たれちゃったらもうこの作戦を作られたらおしまいもう全てダメになるんですけど必要がないと思ってるんで打たないんですよね。
でここから眼を取ります。でなぜかここで攻め合いは、この黒は五目中手って八手あるんですよ。攻め合いが手数がね一生懸命詰めればこれも白は勝てるんですけど手を抜いてくるんです。ひたすら手を抜いてくる。これはもうあの評価値に形勢が出てますけどマイナス150目とか言ってもうだからこれ左下の苦労全部全て死んでる計算でAIは考えてますから実はこの相手をぐるっと囲んで繋がっている状態のはもう取られない石だという認識をするらしいんですね。
で、ひたひたと詰めてそろそろもう一生懸命詰めてもまだ大丈夫か、まだ白が勝って…今一生懸命やれば勝てるっていう状態なんですが、どんどん詰めて手を入れる必要ないと思ってるからAIはこれでも完成。このあたりでも完成してますねだからもうあとはそう投了してくれたらいいんですけどそうもいかないんでここからがちょっとだるいっていうか、相手ここからひたすらもうダメになってることに気がつかずにAIが打ち続けるわけです。
これも自分は生きていて黒がこのこの長い黒が全部死んでると思っているのでこの辺にもこう受けないんですよ。これね本来なら何かこう受けるところですけどもこれ死んでると思ってるからいらないと思ってるからでっていうのはAIの中でもその一番得な手を打ち続ける勝ってるから緩めるっていう事をしないんですよね。
それでまあこうこの辺まで本当にどうでもいいんで少し飛ばしますけど、すでに攻め合いは黒は死んでるんですけども手が長くてこれ6目中手花六の形になってるんで、もっと長いんですけど、本当にこの辺も本当に抑えないんです。黒が死んでると思ってるから本当にこの私もやっていて本当にアホなことをやってるなこんなことをね、何やってるかわからないんですけど、ここまで来てついになんかちょっと変に詰めたりしてで抜いてここで評価値も気がついて大幅な負けになってこの後も延々と打ったのかな、投了しないで投了しない設定になってたのかもしれないんですけど少し戻りますがこんな感じで相手の石死んでる石を囲んでいる状態では自分は取られないっていう風に認識をするので眼を作らない。
これを形を目指せば何回やっても置石何個か、たくさん置かせても、この状態さえ作ればAIが勘違いをして負けるそうです。それでだから本当にこれはもう本当に絶芸でもなるそうなので、これを直すっていうことを開発者は諦めたというニュースをTwitterでちょっと見たんですけども。なぜかここがクリアできない問題らしいですね。
でもこれってまあほとんど僕らにとってはどうでもいいですね。あのAIから学ぶということに関しては今後も何も変わらないのでこのバグがあろうがなかろうが、全然僕らにはどうでもいいことなんですけど。
でもちょっと面白いですよね。面白い。皆さんももし良かったら試してみてください。