Masterの60局感想

Masterの棋譜感想46

 

 

本局も中国流に対するMasterのサバキが最大の見せ場。

黒の模様にいち早く手をつけて制限してしまおう、という感じだ。

 

相手の石が多い場所に入れば、普通は攻められて損をするが、Masterの場合は常に捨て石を前提にしている。

 

相手の対応によって、隅を捨てて外側へ展開したり、外側を捨てて隅の地を稼いだり、自由自在だ。

 

何しろ踏み込んだ打ち方なので、一歩間違えたら大きく石が死んでしまう。

膨大な変化を読む必要があるのだが、読める事以外に何と言っても形勢判断ができる事が大きい。

 

私がもし白で打っていたら、この碁の左上の出来上がりは「白もまあまあサバいたので良い勝負かな。」くらいで「白が良い」とまでは感じられない。

こういう判断が正しかったかどうかを、確認するのがとても難しいのだ。

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