シチョウに取ったあとに、いずれ必要な守りの一手は、ポンヌキが本手だとずっと言われてきた。
それ以外の工夫した受けが徐々に試されれ、定着してきてはいたのだが、本局でMasterが打った6線に打ったのは、数段飛躍している。
だが全く前例が無かった訳ではない。ずっと昔から一部の人は試していたが、ウソ手だとされ支持される事がなかった。
こうした常識はずれの手は、悪さを証明できなくてもつい否定的に見てしまうものだ。日本の棋士は特にそういう傾向があると思う。自分もそうだ。
それを強いAIが打ったとなれば、途端に信じてしまう。
あまりに節操がない気もするが、常識で決めつける事無く、碁を柔軟な考えで見られるようになったのは、非常にありがたい。