小目にケイマに掛かる手は序盤の基本的手法で、おそらく囲碁が生まれた頃から打たれ続けている。
それに対しコスミツケた手も、人類を驚かしたMaster新手のひとつだ。
左上隅との組み合わせで成立した手順と思うが、ハサミがある場合のコスミツケとは、全く意味が違う。損な手、打ってはいけない手だと思われてきた。
それはあっという間に、棋士達に評価され定着した。
「上手(じょうず)まっすぐ ヘボ コスミ」という格言がある通り、筋の良い打ち手ほど「コスミツケ」という手を嫌う傾向がある。
教えている生徒さんに「コスミツケ」を無条件に禁じている棋士もいるくらいだ。
そう言えば、星へのケイマガカリにコスミツケ、これも昔は御法度とされていたのが数年前くらいから解禁されて来ている。
今後色んな場面で、コスミツケが流行するかも知れないが、これも用法には注意が必要である。