Masterの60局感想

Masterの棋譜感想38

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Masterの打ち出した新手法「超速三々」「2線ハイ」そして本局の「妖刀出切り」には共通するものがある。

 

それは「壁攻め」である。

この様に白の右辺の壁石を狙っていく。これで実際に上手く行くので、相手に壁を作らせる事を気にしない。

 

 

かと思えばこの様に、左下の壁を活かして白をガンガン攻めて優位を築く。

左下の定石こそ勢力と実利の交換の基本形だが、Masterは黒側を好んで打っている。

 

 

相手の壁は攻めてしまうが、自分の壁にはそういう事がない。

都合の良い考え方にも思えるが、これは戦闘力の高さと関係がある。

 

 

壁攻めを得意とする棋士で有名なのは、25世本因坊治勲先生だ。

ヨミの力の深さを背景に作戦を決めていくスタイルだと思う。

相手より腕力が強ければ、相場で手を打つ必要はない。

 

「厚みに近づくな」は比較的例外が少ない重要な格言と思っている。

ところがMasterは平気で厚みに近寄って、弱点を強調し、手入れを要求する。

遠慮がないのである。

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