Masterの60局感想

Masterの棋譜感想37

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人間が何千年もかかって、研究し塗り替えてきた「定石」

その中で「ナダレ」「村正の妖刀」と言う難しい定石がある。

変化が多く私もよく解っていないので、試合の際にこの定石になりそうになれば、思わず身構える。

 

そういう難しい定石をMasterが、あっさり簡単な物に変えてしまった。

「え?これでいいの?」という感じである。

 

村正の妖刀になっても、これならシチョウに悩まずにすむ。私としても嬉しい新手である。

 

その打ち方は、誰でも一度は考えた筈だ。「なぜ出て取ってはいけないの?」

それで馬鹿にされた人もいるのではないか。「知らないの?取るとハマリなんだよ」

 

私もハッキリとは判断できず「なるほど、少し厚みが勝るんだな」くらいに思っていた。定石は簡明なものを選びたいが、少しでも損と思っているのを選ぶ訳にはいかない。

 

AI新手に限らず定石というものは、昔からこうやって善悪の見解が何度も、時には180度いれ替わって進化して来た。

 

いま「常識」とされている事が絶対では無い。常に変わるものだと、何度も体験しているのに僕らはすぐ忘れてしまう。

 

棋士の中でも優れた人ほど、この点について自覚し自制している感じを受ける。決めつけた言い方をしない。

やはり僕らより大分「解っている」のだろう。

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