この碁では30手までAlphaGoの読み通りに進み、100手まで形成互角と判断されていたと、ハサビスさんが柯洁九段を讃えたという。
また、126手の時点では白に勝機が来たと感じ、柯洁さんは緊張で思わず心臓を手でおさえたらしい。
いずれも私には判断がつきかねる。黒の打ち筋があまりに素晴らしいと感じるのみだ。
今回の3番勝負にあたって、柯洁九段は最新版AlphaGoの棋譜を事前に見ていたと思う。僕らが初めて目にする手法にも、解っていたかの様に対応しているし、自分でもその手を逆用している。
この事は、後日発表されたAlphaGoの自己対戦棋譜50局を見て気付かされた。
Google側としては既にAlphaGoが人間と勝負を争うレベルをはるかに超えたのを確認できていて、対戦相手に前もって充分な情報を与えたのだろう。