人工知能の囲碁

Zero対Master棋譜感想1

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今回公開されたAlphaGoZeroの棋譜のうち、対Master戦を取り上げてみたい。

 

私はつい先日、Masterの60局についての感想を書き上げたばかりだ。

その間、衝撃的なAlphaGo自己対戦50局の棋譜発表があったが、Masterの60局が終わるまでは、あえて見ないようにしていた。

 

AIの進化の速さには驚くばかりだ。このスピードは、背景にある巨大な力に影響されているとは言え、序盤の上手さと戦闘力、終盤力、全てを極めたと思われたMasterを圧倒するものが、今出てくるとは、本当に凄すぎる。

 

 

布石についても、独自の新しいアイデアが見られるが、そこでMasterがひけを取っている訳ではなさそうだ。

何と言っても中盤以降の恐ろしい力で、突き放している(と感じられる)。左辺への侵入、中央でのヨセ。想像もつかない膨大な量のヨミをこなしている事だろう。

 

Zeroは、人間が何千年も積み重ねた良い手、良い形のデータを使わずに独学で強くなった。アタリに突っ込むレベルから、グチャグチャな碁から打ち続けて強くなった訳だ。

 

それでとことん、戦闘力を先に身につけたのでは無いだろうか?

それが最強AIになれた事に関係があるのではないか?と、私はちょっと思った。

 

人間でも、独学で強くなった選手は、力戦派になる事が多い。

そして、頂点に立つ選手は、垢抜けない戦闘力タイプから成長する事が多い気がする。洗練されているが力強さが無い、という所からスタートして、ずば抜けた選手になる事は少ない。

Zeroの強さは、圧倒的なヨミの強さ。それはセオリーを習わずに戦い始めたからそうなった。というのは的外れだろうか。

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