Google DeepMind Challenge Match感想②

第2局も勝ったのはコンピューターだった。

黒番のAlphaGoは大胆な布石を見せた。明らかに損だと思える手がいくつもあった。

「それはダメでしょう?」と呆れさせるような。しかし進むに連れて評価を変えなくてはならなかった。

 

 

途中まではそう思えないのに、局面が進む程にAlphaGoの勝利が不動である事を思い知らされる。

これは、始めから最後までプログラムの打ち手が優れている為なのか、前半は下手だが後半があまりに上手いせいでそうなるのか、私の棋力では判断しかねる。

世界最強棋士達の研究と発表を待ちたい。

 

第1局よりもこの敗戦のインパクトは大きい。AlphaGoが既に人間の棋力を凌駕している可能性を私は感じた。

1手ごとに見れば理解不能で良さが感じられないが、結果が優れている。これはつまりそういう事では無いか。

 

ひとつ気になるのはコウがまだ1つも起こっていない事だ。

本局では左上でコウになる予想を私はしたが、セドル九段は選択しなかった。

また敗色濃厚の終盤、コウの勝負手があったが打たれなかった。今最強と言われている中国の柯潔九段がこの事を指摘し「もしやコウを打たない秘密契約があるのでは?」とまで言っている。さすがにある訳ないが。

 

負けがハッキリしている場面では、例え結果が変わらないと解っていてもコウに仕掛けるのが普通の事だ。

イ・セドル九段はコウの技術をよく使う棋士だ。2局のうち一度も出ていない事は確かに不自然ではある。

 

モンテカルロ・プログラムはコウが弱点だとずっと言われている。コウが含まれる状況で凡ミスが出る傾向がある。

 

イ・セドル九段がそこをあえて避けている可能性はあると思う。強い部分と戦って上回りたい、という考えでは無いか?

「本来正しい手では無いが、プログラムの弱点を狙う為にコウを起こす」事は私でもしたくない。

しかし明らかに相手が強く、他に手が無い状況まで追い込まれれば仕方ないだろう。

 

コウについてgoogleは当然クリアしていると私は思う。fan.hui氏との対戦でもコウは起きて、問題なくこなしていた。

そもそもそんな明らかな弱点を残したままの勝利を望んだりしないだろう。彼らは完全を目指している筈だ。

 

 

セドル九段は何としても1回勝ちたい所だろう。中1日空いて明後日の第3局までに、どんな作戦を考えるだろうか?

本局の様に堅く打ってリードを守る作戦では無く、積極的に打って出て前半戦で明確なリードを取って欲しい。コウの攻防も是非見たい。

1局勝てば大きく空気は変ると思う。

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  • Akira Masuda

    怖いと思うのはAlphaGoは相手に合わせて強さを変えるので今本気かどうかすらさっぱり分からないことです。
    勝率計算を一手ごとに行い、10パーセントを切ったら投了するとのことですが、2局目までで一体いくらまで勝率を下げることができたのでしょうね。

  • 私も大きなショックを受けていますよ。藤沢秀行先生が100の内6しか分かっていないと言った話を思い出します。

  • kon

    初めまして、ファンのものです。今回の対決はかなりショックでした、なぜよりにもよってもうセドル先生となのか、という点もそうですがまさかコンピューターが勝ってしまうなんて…先生のおっしゃるように序盤はまだ広大で、人間が考えたわずかなところが定石となっているだけなのかもしれませんね。

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